2014年7月14日月曜日

【韓国観光応援団】 2014 韓国観光の夕べ in Tokyo

暑い日が続いたり、豪雨が突然襲ってきたり…
不安定な天気が続いていますがいかがお過ごしですか?

今回は、韓国観光公社が主催するイベント
2014 韓国観光の夕べ in Tokyo
についてレポートしたいと思います





去る7月14日(月) 東京の帝国ホテル・光の間に
日韓両国の政府観光事業組織、メディア、そして韓国観光応援団が一同に会しました

私も韓国観光応援団の一員としてご招待頂き、出席しました
応援団員の招待は約20名で、女性がほとんどでしたが男性も数名
(ご招待頂けた自分は本当にラッキーだなと思います)


まず、来賓・出席者の挨拶と祝辞です

韓国観光公社 社長 卞秋錫(ビョン・チュソク)

今年の4月に社長に就任したばかりのビョン氏
(かつては国民大学校の教授だったそうです)
日韓間の観光訪問の状況に触れ
「観光を通して双方向で持続可能な交流をしていきたい」と述べられました

観光庁 長官 久保成人

これまで運輸関係のお仕事をされてきた久保氏は昨年8月に長官に就任
昨年、年間の訪日外国人数が1000万を突破したことに触れ
その中でも第1位を占める韓国(246万人)の訪日を促すため
「観光交流を積極的に進めていきたい」と述べられました

日本政府観光局(JNTO) 理事長 松山良一

JNTOは訪日外国人の誘致・促進に取り組む公的機関です
松山氏は「隣国・隣人として相互理解と相互交流を深めていき
日韓相互を行き来する人の規模の目標を1000万人にする」と掲げました
(現在は550万人ほどです)

ちなみに、JNTOのHPには理事長の活動報告として以下の記事が掲載されていました

理事長の活動報告
「JNTO 松山理事長が韓国観光公社(KTO)の卞 秋錫(ビョン チュソク)社長一行と会談」
http://www.jnto.go.jp/jpn/about_us/profile/pdf/20140714.pdf

3名の挨拶の後、本日出席している来賓の方々が紹介されました



次は、観光CMのお披露目です♪
歴代から最新のものまで、順番に流されました

2002年は日韓ワールドカップ
もうあれから12年…あっという間ですね…
この大会での韓国ベスト4にとても驚いたのを覚えています

2010~2012年は韓国訪問の年
「冬のソナタ」で爆発的な人気を誇ったヨン様が出演

実はこの時期、2011年は私が留学していた時期でもあります
韓国内では無料高速バスなどの特典があり
フィギュアスケートのキム・ヨナ選手のクリアファイルをもらった記憶があります

「冬のソナタ」にちなみ、南怡島のメタセコイアの並木道

2012年はテーマ旅行

様々な韓国の観光名所が紹介されました

2013年は「江南スタイル」で有名になったPSY
このテレビCMは記憶に残っている人も多いのでは?

あのぶっとんだ曲やミュージックビデオからは想像できない
真面目なPSYが韓国をアピール(笑)

そして、今年2014年は
世界的な人気を誇る男性グループ BIGBANG を起用!!
これは14日(月)にお披露目されたばかりの新CMです!!

グルメ、ショッピング、芸能、伝統などなど
韓国の魅力をぎゅっ!!と詰め込まれており
BIGBANGのメンバーたちが更に魅力的に伝えてくれています

テレビなどで見られる機会もあると思いますので
是非お見逃しなく☆



次は、韓国観光公社のイム・ヨンスク チーム長による
韓国観光の魅力宣伝です

韓国には世界遺産を始め、多くの観光スポットがあります
リピーターも多い現在は、ソウルや釜山などの都市以外にも
個人ではなかなか行きづらい地方旅行にもスポットを当てています

その外、グルメ、ショッピング、パフォーマンス等々
訪れた人を虜にする様々な名物・名所が紹介されました



お次は広報大使の就任式です

女子プロゴルファーとして活躍しているイ・ボミ選手
今回、韓国観光名誉広報大使に任命され、その就任式が行われました

続けて記者会見
ボミ選手オススメのスポットは済州島
ゴルフ場は勿論、豊かな自然と美味しい料理が魅力だそうです



宣伝と記者会見の後は、お待ちかねのお食事です♪

ビュッフェ形式の会食が準備され
韓国の定番メニューや洋食が提供されました

韓国伝統楽器の演奏を聴きながら
何とも贅沢な演出です♪



そして最後はIESAメンバーで記念撮影

誰かしら知り合いがいるだろうと思っていたらやはりいました(笑)
(単純に計算して4/20はすごい確率ですよね)

きちんとスーツで決めてきた後輩を尻目に
完全なオフィスカジュアルで出席した私…(^ω^;)

IESAの活動範囲の広がりをひしひしと感じたのでした…



最後は、韓国といったら忘れてはいけないお土産です♪

今回は旅行ガイドの冊子とパンフレット
また、左の箱の中身はスカーフでした

前回の結団式の時も化粧品やペンなど盛り沢山だったので
旅行でもイベントでも太っ腹だなーと毎度関心させられます(笑)




今回のレポートは以上です☆

日本と韓国の交流は、政治的・歴史的な問題の介入により
互いの国を行き来する人の数自体も停滞している状態です

活発な経済活動や交流を促進するためには
相互理解は勿論、実際に現地へ足を踏み入れて楽しむことも必要です

今後も観光応援団の一員として
これまでの経験や記録を積極的に発信し続けていきたいと思います!

今回はこのような貴重な宴席にお招きいただき、ありがとうございました。

2014年4月30日水曜日

【韓国観光応援団】私が韓国と出会ったきっかけ

안녕!!

ついこの前新学期が始まったというのに
明日からは5月…あっという間ですね…(-∀-)

今回の記事は
先日参加した韓国観光応援団の4月ミッションに則り
「私が韓国と出会ったきっかけ」
について綴っていこうと思います♪





韓国に最初に興味を持ったのは
2002年のです






この頃までは、あまり韓国という国そのものも認識していたかさえ怪かった…です(^^;)
(実際はGKの楢崎正剛にきゃーきゃー言ってたので…)

がしかし!
共催したワールドカップで怒涛の快進撃を見せ
ベスト4まで進んだ、正に 赤い悪魔
サッカー好きの私にとって鮮烈な印象を残してくれました





次に、韓国との縁が深く芽生えたのは
大学に入ってからの 韓国語学習 です

第二外国語として勉強を始めた韓国語ですが
その面白さに目覚め始めてからはハングル検定TOPIKなどを目指して
趣味・教養の範囲を超えて学習するようになりました



また、私がコーディネーターを務めるIESAとの出会いもこの頃でした

※第1回 IESA 韓国語・韓国文化短期留学プログラム

※写真は、2010年度夏季短期留学で
Webデザインもてがけるスタッフのお姉さんが作ったものです

短期留学を数回経験し、更に韓国の言語や歴史・文化を学びたくなり
遂には1年間の交換留学に踏み出してしまいした





と、ここまでは結構真面目に書いたんですが
正直なところ、最も私の人生において韓国へと目を向けさせたのは
他ならぬ、あの国民的アイドル(と言っていいと思います笑)

Super Junior の存在があったからです!
ちなみに、私が一番好きなメンバーはボーカルのキム・リョウクです♥


※2011年公演ミュージカル「オオカミの誘惑」で
主演を務めたリョウクのサインをゲットしました!(・∀・)


始めてIESAの短期留学が実施されたのが2009年の夏
それに参加した際、韓国への留学経験があって少女時代がとても好きな先輩に会いました

その時は「へ~、K-POPか~」くらいの印象でしたが
帰国して少女時代のMVを漁っていたところ…

出会ってしまった!!
Sorry, SorryをリリースしたばかりのSuperJuniorのMVを!!

あの時の驚き・衝撃は忘れられません!!
何だこのダンスがすごいグループは!?すごい美声の持ち主は誰だ!?
そしてメンバーの1人、キム・リョウクに惚れたわけです(`・ω・)

彼らの話す言葉を、通訳・翻訳ではなく自分で理解できるようになりたい!!
そんな、ある意味単純で簡単な理由が一番大きく影響し
遂には留学にまで発展しました

※短期・長期留学に関するレポートは過去のブログにたくさん載せています♪
http://iesa-report01.blogspot.jp/





現在大学院で進めている研究も日本語と韓国語の対照分析なので
生活から学問から、色々な影響を受けたなーと実感しています





きっかけは小さく単純なものだったけれど
「韓国」「韓国語」は、今では私の人生を語る上で欠かせないキーワードになっています

今も様々な問題を抱えている日韓関係ですが
観光や勉強といったコンテンツを通して
広く、深く、韓国について知ってもらえたらなと思います





さて、来月のミッションは何だろう…!?

2014年4月13日日曜日

韓国観光公社 韓国観光応援団 結団式

안녕!!(^0^)/

↑この挨拶で始めるのがとてつもなく久々な感じがします





今日は、韓国観光公社が企画する

<韓国観光応援団>

の結団式に行ってきました♪



韓国観光応援団とは…?

より多くの人々に韓国に魅力を知り、訪れてもらうために
韓国の魅力を口コミやSNSで発信していく団体です
(韓国観光公社HP参照 http://kankokukankou.com/)

運営は韓国観光公社で
応援団員の募集が3月末まで行われていました

今回、日本全国から、正に老若男女がこの応援団に応募し
総勢895名のメンバーが応援団として発足されました
(それでも女性の割合86%なのはやっぱり!という感じでした)

今回、応募者の中から250名
駐日韓国文化院のハンマダンホールで開催される結団式に招待され
私も応募の結果、抽選に当たったので行ってきました!(^0^)





こちらが駐日韓国文化院です
東京メトロ・丸ノ内線の四ツ谷三丁目駅が最寄りで
国際交流基金の本部もすぐ近くにあります

初めて来ましたが、何だかものすごくおしゃれな外観!
来る人来る人が皆写真を撮っていました

結団式が行われるのは、2階のハンマダンホールです
なのでまずは2階へ↑

 韓国観光応援団のイメージキャラクターのイル君です
アクティブな大学生といった感じ…??

韓国ではお馴染みの横断幕(笑)
会場もやはり女性がほとんどでした

 団員に任命されるとこのような団員証をもらえます
Azuは今回、この結団式で直接もらうことができましたが
結団式に参加していない団員には後日郵送されるそうです

 裏の注意事項はつっこみどころ満載ですね(笑)
いずれはこの団員証を提示することで得られるサービスを作りたいとのお言葉もあったので
今後の活動の場の拡大に期待です♪

 ちなみに、会場の席ひとつひとつにはこのような紙袋が置かれていて
団員証カードもこの中に入っていました

その中身もまたなかなかに豪華なんです!!

 まず、iniisfreeのスキンケアセット手鏡です
団員たる者、美とオシャレにも気を遣って下さいとのことです(笑)

協賛のアシアナ航空パンフレットミニ飛行機キャップ付きペン

イメージキャラクター イル君のシール

T-moneyカード(充電は自分で!)
韓国の名所・名物がたくさん詰まったデザインになっています





それではいよいよ、発足式の始まりです!

第1部はハンマダンホールにて、様々なゲストをお迎えしての結団式となりました

式の進行中は写真撮影禁止のため
開始までのこの写真しかありません!(>_<)

記憶とメモを頼りにどのような流れだったのか書いてみますねΦ(・ω・)



オープニング

modeAによるダンスショー♪
Brown Eyed Girls の Abracatabraを始め4曲を熱演
セクシーなダンスと衣装に目のやり場に困るほどでした(//^0^//)


来賓挨拶

韓国観光公社 東京支店長
康 重石 様

駐日韓国文化院 文化委員長
沈 東燮 様

韓国観光公社 韓流マーケティング委員会 / 朝日新聞社
桜井 泉 様

御三方とも、今後の応援団の活動を通して
日韓関係改善と交流促進に努めて行こうとの意志をお話して下さいました


応援団長・副団長 任命式

応援団長   はるな愛 さん
副応援団長  古家正亨 さん

ここではるな愛さんが登場し、会場は今日一番の盛り上がり!!
東大門市場で買った生地を使って作ったワンピースを着ていたそうです


団結の儀

応援団長のはるな愛さんを始め
支社長、文化委員長、桜井様の4名で久寿玉割!

中からは
아자아자!韓国観光応援団
という文字が書かれた垂れ幕が出来てきました(^-^)

そして、何故か次長課長・河本準一さんからのメッセージも(笑)


活動計画説明

東京支社の許さんより、今後の活動計画について説明がされました

応援団員には、口コミSNSを通じて韓国の魅力を発信することが求められます
今回の団員の構成は女性86%男性14%で、やはり圧倒的に女性が多いのですが
女性に人気のスポットやコースは今まで以上により魅力的な情報を発信し
男性目線で見た韓国観光の魅力を新しく発掘していくことが期待されますね♪

2014年4月から2015年3月までの一年間を通し
韓国公社主催のイベントやモニターツアーなどの機会を通して
また、実際に自分が韓国を訪れたり過去の記録を発信するなどして
自分なりの韓国旅行・滞在・名所をどんどんアピールする!

これが団員にとって最も重要な活動です!


トークショー

はるな愛さん&古家さんによるトークショーが行われました
はるな愛さんは韓流ブームが訪れるずっと以前から韓国へよく旅行に行っていたそうで
そこで出会ったお店や人々との思い出がたくさんあるそうです
時にもロマンスも…(-∀-)

飛行機で片道2時間弱と気軽に行けることもあって
お休みができると一泊二日の弾丸で飛び立つこともしばしばだとか…
(つい最近行ったのは「先週」らしい…!!??)


最後は記念撮影をして終わりました♪

ここまででも既に1時間半ほど経っていたのですが
はるな愛さんのトークが面白すぎてあっという間でした(笑)





結団式の第2部は、ホールを出てロビーへ移動
おいしい韓国料理を食べながら交流を深める立食パーティーです♪
ごはんだ♪ごはん♪
(≧▽≦)

韓国料理・菓子など15種類ものメニューが用意されました

彩り豊かな韓国料理に皆が舌鼓を打っています

ドリンクも多種多様で、こちらは手前が柚子茶、奥が五味茶が入った器です

こちらはケーキカット、ならぬ餅カットされた餅ケーキ
축발족(祝発足) と文字が書かれた巨大餅ケーキです



交流会の後は、豪華景品が当たる抽選会が行われました

 副団長・古家さんの司会の下
ティーセット、商品券、エステ券、電子辞書、日韓往復航空券等々…
とても豪華な賞品の数々が抽選で当たっていきます

 ここで本当にびっくりな事態が!!
何と!!
IESAメンバーの内、4人もの学生が賞品を当てました!!
(もう一人は早めに帰ってしまったので撮れませんでした><)
驚きが途中からもはや笑いに変わる…笑うしかない…

一体何のパワーが発揮されたのでしょうか
ちなみに当たったのは古家さんの著書と、新羅免税店の商品券です
Azuは電子辞書か往復航空券が欲しかったですが落選、残念(-∀-)

 韓国観光公社・東京支店支店長
康重石さん

 韓国観光応援団・副団長
古家正亨さん

韓国観光応援団・チームリーダー
modeAの皆さん

結団式にあたり、オープニングで素敵なダンスを披露してくださいました
K-POPのダンスをコピーして踊っているそうで
セクシーな衣装でかっこよく踊っている姿は圧巻でした!
お美しいお姉様方なので直視できないほどでした(笑)



最後に、IESAのメンバーの集合写真を♪
今回、この韓国観光応援団に応募し、結団式に参加したのは何と11名!!
会場に着くと見た顔がちらほら…どころではなくわらわらと…(-∀-)

韓国留学・旅行の情報をいち早く発信し続けてきたIESAのメンバーですが
今後もSNSなど様々なツールを通じて情報を届けて行きたいと思います♪

Azuは以前のブログの旅行記事などのリンクをFacebook上に再アップする予定ですので
興味のある方は是非一度見てみてください(^-^)/

한국 광관 응원단!! 아자아자 화이팅!!

2014年2月4日火曜日

海外の日本語学習用教材の分析 - オーストラリア編

こんにちは!
「海外の日本語学習用教材の分析」シリーズ
前回のインドネシアに引き続き、今回はオーストラリア編です!

オーストラリアの教材について発表してくれたペアは
小学校から高校まで、様々な学年で使用されている教科書と実態を調査しました




まず、オーストラリアの初等・中等教育課程についてです。

順番としては次のようになります
①小学1年生に先行する1年間(義務)
②初等教育(義務)
③中等教育前期(義務)
④中等教育後期(任意)

日本の全国一律な6・3義務教育とは異なり、州によって教育制度が異なるところが特徴。
学年・在籍年数が多少前後します。




日本語教育については、初等・中等教育課程に学習者が集中しており
専門的な言語学習よりも、文化・国際理解が中心になっているようです。



 


多民族国家であるオーストラリアは、日本語だけでなく様々な言語政策が行われ、
アジア地域の移民や交流が増えたことも相まって、LOTEやNALSASなどが実施されました

スライドに見られる「LOTE学習の目標」からは
言語学習を通して多様な分野での学びを目指す姿勢が伺えます




次に教科書の紹介です。
こちらは初等教育課程で使われている教科書のひとつで、内容の特徴としては以下の点が上げられます。

①トピックシラバス型
  「かぞく」「どうぶつ」「あいさつ」など身近なトピックを扱い、文法に関する記述はない。
②会話は基本的に普通体を使用、目上の人に話しかける時は丁寧体
 「なまえ、なに?」「ぼく、けん」 ※助詞が脱落していることも目立ちます
 「おなまえは?」「すずきけんです」
 ③文化的事象はあくまで「紹介」に留まる
 イラストと解説が書かれている。



一方、中等教育課程では、『おべんとう』と『高校生活』という教科書が使われています

『おべんとう』の1課の構成は以下の通り
①導入(マンガ)
②場面理解とロールプレイ
③実際の使用場面を見る
④表記の練習
⑤文型理解
⑥文化紹介
⑦トピック
⑧遊び
⑨関連フレーズの紹介

『高校生活』は以下のようになります
①文法事項
②ロールプレイ
③読み





考察

(発表者より)
①文化の取り扱いについて
 「日本文化的」な事象を取り上げて興味を持たせることで異文化・新しい価値観を得るチャンスになるが、ステレオタイプ形成につながらないか?
 →「異文化を知る」=「自分たちと異なる価値観を持つ人がいる」ということに「気づく」ことが重要
  であり、提示の仕方を「見せる・教える」から「考えさせる、気づかせる」に転換する必要がある。
   文化は伝統的なものもあれば流動的なものもあり、「発見する」喜びを教師が授業の中で工
  夫して創っていくべきである。

②ミドルイヤーズの間での連携
 初等教育から中等教育に移る間で、学習上の繋がりがもたれているのか?
 →州と地域によって制度が違うオーストラリアのような国では、移動する子どもたちは一貫した教
  育システムの中で教育を受けることが難しい。言語教育においても同じことが言える。
   州や学校をまたいで日本語を学ぶ生徒にとって、アプローチや構成の違いによって学習意欲
  の変化が起こる可能性が考えられる。

(Azuの考察)
発達段階と学習内容の関連性について

言語教育で何を目標・目的にしているか?
 正確さ・正しさ・適切さを求める?
 「伝わる」を求めるのか?
 →小学生に文法・文型の正確さを求めてもつまらなくなるだろうし、高校生に簡単な会話や文化
  的要素だけを提示しても有意義ではない。発達段階に合わせた目標と学習内容を設定し、活
  動内容も一方的な「教授」ではなく、言語をきっかけとした文化理解の側面を促進すべきではな
  いか。





オーストラリアの教材や教育制度からは、言語学習に関する課題が色々見えてきました。
日本の英語教育も小学校低学年から始めようという動きが盛んになっていますが、小学校→中学校→高等学校へと連携を図りながらするのと、ただ機関ごとに個別的に学習するのでは、やはり成果に差が出てくるのではないでしょうか。

教科書がただあればいいのではなく、学習目標や発達段階も考慮に入れた上で適切な教材を選び、授業や活動を創造するのが教師に求められていると考えました。

オーストラリアの言語学習については以下の文献も参考になります。


参考文献

ジョナック キャシー・根岸ウッド日実子・松本剛次(2008)
「オーストラリアの初中等教育における外国語教育の現在と国際交流基金シドニー日本文化センターの日本語教育支援 ―Intercultural Language Teaching and Languageの考え方を中心に―」
『国際交流基金日本語教育紀要』第4号、国際交流基金、pp115-130